ネット銀行 2014年3月期 純利益比較 2014/08/17

1回目:ネット銀行 2014年3月期 預金残高比較
2回目:ネット銀行 2014年3月期 口座数比較
3回目として 2014年3月期 各ネット銀行の純利益を比較してみました。

ネット銀行純利益推移 2014年3月期



住信SBIネット銀行


新生銀行


静岡銀行インターネット支店





1位 22,325 セブン銀行
2位 10,461 イオン銀行
3位  7,446 楽天銀行

セブン銀行がダントツのトップになりました。
2位のイオン銀行との差が 118億円もあります。

2014年3月までの1年間の純利益増加比率での順位です。

ネット銀行純利益前年比率 2014年3月期

1位 307.85% ソニー銀行
2位  89.64% ジャパンネット銀行
3位  48.97% 住信SBIネット銀行

1位ソニー銀行、2位ジャパンネット銀行共に
特別利益があったようです。

2014年3月までの1年間の純利益増加額での順位です。

ネット銀行純利益前年増額 2014年3月期

1位 2,934 イオン銀行
2位 2,810 セブン銀行
3位 2,706 ソニー銀行

イオン銀行がセブン銀行より1.2億円多いですね。

2014年3月までの損益計算表大項目比較です。

ネット銀行損益計算比較表 2014年3月期

イオン銀行、楽天銀行、じぶん銀行の法人税等合計が他と比べて少ないですね。
ソニー銀行と大和ネクスト銀行は、同じような損益構成ですね。

2014年3月までの経常収益における経常費用の比率順位です。
これは比率が少なければ、効率的に収益を出していると思われます。

ネット銀行費用比率 2014年3月期

1位 62.8% セブン銀行
2位 75.2% 住信SBIネット銀行
3位 79.3% ジャパンネット銀行

セブン銀行がダントツの効率的な収益ですね。

2014年3月までの経常収益での順位です。
各銀行がどの項目で収益を出しているのか確認してみましょう。

ネット銀行経常利益明細 2014年3月期

1位 103,719 イオン銀行
2位  99,832 セブン銀行
3位  47,281 住信SBIネット銀行

セブン銀行を抜いてイオン銀行がトップになりました。

2014年3月までの経常収益における資金運用収益比率での順位です。
銀行の王道である資金運用収益額の割合を見てみます。

ネット銀行資金運用収益比率 2014年3月期

1位 91.2% 大和ネクスト銀行
2位 79.1% ソニー銀行
3位 69.5% じぶん銀行

各銀行ごとに確認してみます。

▼セブン銀行
2014年3月期純利益で1位のセブン銀行は、純利益前年比率5位、
純利益前年増額2位、費用比率では1位、そして経常収益では2位です。

銀行の王道である資金運用収益額は8位で資金運用収益比率は8位 0.8%です。

2014年3月期純利益でトップになりましたセブン銀行は、役務取引等収益の
ATM受入手数料が経常収益の 95% を占めています。
これは銀行業と言うよりもATM運営業と言っても過言ではないでしょう。

預金は資金運用収益に回すよりATM事業の為に使用するでしょうから
銀行の王道である資金運用収益は 0.8% しかありません。

ATM事業を行うために必要な現金は、預金の他、借入や社債等により
調達しているので資金調達コストは市場の金利動向に影響を受けます。
もう何年も低金利が続いてATM事業にとっては良い環境になっています。

しかし、セブン銀行ではATM事業のリスクとして下記を揚げています。

1. 現金に代替する決済の普及
2. ATMサービスに関する競争の激化
3. 経済条件の変更
4. ATM設置場所確保の環境悪化
5. 法律改正等による提携先ビジネスへの影響
6. 金利上昇リスク

セブン銀行のATM事業は他社と比べて磐石なので1~5までは
そんなにリスクは高くないでしょう。
ただ、6の「金利上昇リスク」は、今日銀が行なっている「異次元緩和」を
縮小する時に方法を間違うと金利の高騰がありうるので注意が必要でしょうね。

出来れば、利益の還元を株主だけでなく預金者にも
高金利定期預金キャンペーンで与えて欲しいですね。


▼イオン銀行
2014年3月期純利益で2位のイオン銀行は、純利益前年比率4位、
純利益前年増額1位、費用比率では7位、そして経常収益では1位です。

銀行の王道である資金運用収益額は1位で資金運用収益比率は6位 44.7%です。

2014年3月期純利益では、1位のセブン銀行と2倍以上の差があります。
しかし、経常収益では、イオン銀行が1位、セブン銀行が2位になります。
経常収益の各項目毎でもセブン銀行が1位の役務取引等収益が2位ですが
それ以外の3項目で1位です。
と言う事は、経費がセブン銀行より大分多いと言う事になります

・経常費用(単位:百万円)
92,718 イオン銀行
62,690 セブン銀行

約300億円多くの経費がありますね。
特に多いのが「その他の役務費用」568億円です。
前期は約50億円しかありませんでした。
イオンコミュニティ銀行(旧日本振興銀行)の
合併による影響なのかチョット不明です。
それでイオン銀行は費用比率では7位になってしまいました。

また、法人税等合計にも違いがありました。

・法人税等合計(単位:百万円)
 -269 イオン銀行
13,809 セブン銀行

約140億円セブン銀行との差があります。
イオン銀行が正常に法人税を払うようになると
セブン銀行との差が広がるかもしれません。

また、イオン銀行もATM事業を行なっています。

・ATM台数
5,000台 イオン銀行
20,000台 セブン銀行
ATM台数では、セブン銀行に15000台の差があります。

収益ではトップでも経費の見直しが必要ですか。


▼楽天銀行
2014年3月期純利益で3位の楽天銀行は、純利益前年比率8位、
純利益前年増額8位、費用比率では6位、そして経常収益では4位です。

銀行の王道である資金運用収益額は4位で資金運用収益比率は5位 61.8%です。

純利益前年比率8位、純利益前年増額8位については、2014年3月が
悪いのではなく、2013年3月期にに発生した一時的な利益
(国債売却益27億円、国内籍投資信託販売業の譲渡による特別利益15億円)
の剥落等による減益の為だそうです。

その前の2012年3月期にも一時的な利益があり2012年3月期、
2013年3月期とも1千億円以上の純利益になりました。

もし、2013年3月期の42億円の利益が無いとした場合
11,817 - 4,200 = 7617

・法人税等合計(単位:百万円)
2013/03  7,617
2014/03  7,446

残念ながらそれでも -1億7100万円の減額で -2.24% になります。

それでも、住信SBIネット銀行より純利益が多いのが意外ですね。
経常収益では住信SBIネット銀行の方が上です。
純利益では楽天銀行が3億3000万円多いですが
経常収益では住信SBIネット銀行が18億2800万円多いです。

調べてみましたら、法人税等合計に大きな差がありました。

・法人税等合計(単位:百万円)
4,576 住信SBIネット銀行
  37 楽天銀行

45億3900万円多く法人税等合計が住信SBIネット銀行にありますね。
楽天銀行が正常に法人税を払うようになると順位が変わりますね。


▼住信SBIネット銀行
2014年3月期純利益で4位の住信SBIネット銀行は、純利益前年比率3位、
純利益前年増額4位、費用比率では2位、そして経常収益では3位です。

銀行の王道である資金運用収益額は2位で資金運用収益比率は4位 66.6%です。

今更ですが、ネット銀行の定義では、営業上最小限必要な店舗のみを有し、
インターネットや電話などの通信端末を介した取り引きを中心とする銀行である。
そうなると、セブン銀行、イオン銀行は、純粋なネット銀行ではない事になります。

となると当期純利益で楽天銀行がトップとなりますが、楽天銀行が法人税を正常に
支払っていれば住信SBIネット銀行がトップとなりますね。

また、ATMの無料サービス、他行振込月3回無料と預金者に喜ばれるサービスを
提供していますが、費用比率 75.2% 2位で効率的な経営をしています。


▼ソニー銀行
2014年3月期純利益で5位のソニー銀行は、純利益前年比率1位、
純利益前年増額3位、費用比率では4位、そして経常収益では5位です。

銀行の王道である資金運用収益額は5位で資金運用収益比率は2位 79.1%です。

ソニー銀行の純利益前年比率の307.85% は異常な数字なので調べてみました。

・純利益推移(単位:百万円)
2012/03 2340 
2013/03  879 -62.44%
2014/03 3585 307.85%

2013年3月期の経常利益の落ち込みは、2012年8月にソニーバンク証券株式の
譲渡に係る損失約17億円を計上したためでした。
もしこの減少がなければ、879 + 1700 = 2579 だったと考えられます。

・純利益推移(単位:百万円)
2012/03 2340 
2013/03 2579 10.2%
2014/03 3585 39.0%

となり、純利益前年比率は住信SBIネット銀行の下で3位に位置することになります。


▼大和ネクスト銀行
2014年3月期純利益で6位の大和ネクスト銀行は、純利益前年比率6位、
純利益前年増額6位、費用比率では5位、そして経常収益では6位です。

銀行の王道である資金運用収益額は3位で資金運用収益比率は1位 91.2%です。

営業開始が2011年05月ですからまだ3年しか経っていませんが、
2年目から通年黒字経営に達しています。

・純利益推移(単位:百万円)
2012/03  -349
2013/03 3,308
2014/03 3,561

やはり、バックが大手証券会社の大和證券ですから、大和證券の日本全国の
支店から顧客を大和ネクスト銀行に誘導されたのでしょう。

プレミアムサービスで、大和證券に5000万円以上あれば
1年定期が0.35%になります。
通常の銀行で 0.025% ですからね。

大和ネクスト銀行の気になる点は、役務取引等収益が少ないことです。
役務取引等収益には、「受入為替手数料」「その他の役務収益」の
勘定科目があります。
大和ネクスト銀行も外貨定期をしているのですがおかしいですね。
もしかすると、システム上大和證券に「受入為替手数料」が行って
しまうのでしょうか?


▼ジャパンネット銀行
2014年3月期純利益で7位のジャパンネット銀行は、純利益前年比率2位、
純利益前年増額5位、費用比率では3位、そして経常収益では7位です。

銀行の王道である資金運用収益額は7位で資金運用収益比率は7位 30.5%です。

純利益前年比率2位で、その他経常収益が大きいので調べてみました。

2013/03 前年度比
経常収益      21.48%
資金運用収益    3.16%
役務取引等収益   5.30%
その他業務収益   -8.43%
その他経常収益  420.42%

その他業務収益が減っているのは主に国債等債券売却益が減った為です。
その他経常収益が4倍に増えているのは株式等売却益が大幅に増えた為です。
ですのでその他経常収益 42.57億円の大部分が一時的な利益の為
来期は今期以上の純利益は厳しいかもしれませんね。

主要株主の三井住友銀行は、三菱東京UFJ銀行が積極的にじぶん銀行を
応援するようにジャパンネット銀行を応援していませんよね。
三井住友銀行はグループ間の連携が余り見えません。
例えば、ネット振込無料とか...。

しかし 2014年4月に、ヤフーが主要株主になりました。
ヤフーと連携したジャパンネット銀行にしかない
魅力的なサービスを期待いたします。


▼じぶん銀行
2014年3月期純利益で8位のじぶん銀行は、純利益前年比率7位、
純利益前年増額7位、費用比率では8位、そして経常収益では8位でした。

銀行の王道である資金運用収益額は6位で資金運用収益比率は3位 69.5%です。

営業開始が2008年07月で、2012年度黒字に達して連続の黒字化です。

・純利益推移
2009/03  -8,569
2010/03  -6,807
2011/03  -6,023
2012/03 -10,338
2013/03  1,803
2014/03  1,486

まだ、安定していませんが、株主がKDDIと三菱東京UFJ銀行ですからね。

KDDIとは「プレミアムバンク for au」の提供を2014年5月から開始しました。
その中のサービスとしてATM・振込手数料 回数無制限 無料が魅力です。
じぶん銀行=au限定 ATM・振込手数料 回数無制限 無料! 2014年6月下旬から

三菱東京UFJ銀行とのネットでの振込みは無料です。
また、三菱東京UFJ銀行は積極的に窓口でもネットでも
じぶん銀行の口座開設を勧めています。
同じ銀行のライバルなのにチョット変ですね。

これからに、期待です。


▼各ネット銀行の主な株主と格付けです。
各ネット銀行の主な株主と格付け

1回目:ネット銀行 2014年3月期 預金残高比較
2回目:ネット銀行 2014年3月期 口座数比較
3回目:ネット銀行 2014年3月期 純利益比較

住信SBIネット銀行 定期預金金利推移表
大和ネクスト銀行 定期預金金利推移表
ソニー銀行 定期預金金利推移表
イオン銀行 定期預金金利推移表
楽天銀行 定期預金金利推移表
じぶん銀行 定期預金金利推移表
ジャパンネット銀行 定期預金金利推移表
セブン銀行 定期預金金利推移表

追加
前回「ソニーが銀行売却で三菱UFJと交渉 買収金額は一千億円規模か」を
紹介しましたが、あれから何も報道がないので幻だと思います。


定期預金の金利や債券の利率に影響する長期金利の状況については、
毎週水曜日に更新している下記を参照して下さい。
今週の国債・長期金利状況

高金利!地方金融機関まとめ 随時更新

他行との比較は、毎週月曜に更新しています下記参照して下さい。
ネット銀行定期預金金利比較

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